相撲呼び出し一覧2026年9月版|全45人の階級・経歴・仕事内容を徹底解説
大相撲の土俵で力士の四股名を呼び上げ、取組の始まりを告げる「呼出(よびだし)」。その役割は、独特の節回しで観客を沸かせることだけではありません。土俵を築き、太鼓を打ち、力士や審判の動きを支えるなど、本場所の運営に欠かせない仕事を担っています。
2026年9月17日時点の日本相撲協会公式サイト「呼出一覧」と各呼出のプロフィールによると、現役の呼出は全45人、階級は9段階です。最上位の立呼出は芝田山部屋の克之。この記事では、全45人の呼出名・本名・所属部屋・出身地・生年月日・採用年月を一覧にまとめ、階級の違い、呼び上げ以外の仕事内容、給料の公表状況、65歳の定年、歴代立呼出の秀男についても解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 全45人の一覧:2026年9月時点の日本相撲協会公式名簿を基に、9階級の呼出を網羅。
- 立呼出・克之:2026年1月に最高位の立呼出へ昇進。芝田山部屋に所属し、大阪府出身。
- 仕事と待遇:呼び上げ、太鼓、土俵築などを担当。給料の具体的な金額は公表されておらず、定年は65歳とされる。
【まず押さえたい】相撲呼出は全45人!階級9段階と人数内訳
呼出は、日本相撲協会に所属する専門職です。力士の四股名を呼び上げる姿がよく知られていますが、呼出自身にも9段階の格付けがあり、それぞれの経験や役割に応じて序列が設けられています。
2026年9月17日時点の公式一覧を集計すると、45人の内訳は次のとおりです。これは公式名簿の格付欄を基に数えた人数で、協会が別途発表した階級別人数ではありません。
- 立呼出:1人
- 副立呼出:1人
- 三役呼出:2人
- 幕内呼出:10人
- 十両呼出:12人
- 幕下呼出:9人
- 三段目呼出:4人
- 序二段呼出:2人
- 序ノ口呼出:4人
最も人数が多いのは十両呼出の12人です。一方、立呼出と副立呼出は各1人。最高位の立呼出を務めるのは、2026年1月に昇進した克之です。
ここで注意したいのは、呼出の階級と力士の番付は別物だという点です。名称には「幕内」「十両」「幕下」など共通する言葉がありますが、呼出自身が力士と同じ基準で番付を上がるわけではありません。協会の一覧に記載された格付を確認することが、現在の地位を把握する最も確実な方法です。
また、45人全員が相撲部屋に所属しています。2026年9月時点では28部屋に分かれており、出身地も26の都府県に広がっています。大相撲の土俵は、力士や行司だけでなく、全国各地から集まった呼出によっても支えられているのです。

【2026年9月最新版】日本相撲協会の呼出一覧・全45人のプロフィール
以下は、日本相撲協会公式サイトの「呼出一覧」と各人のプロフィールを基に整理した全45人の名簿です。呼出名の読み方、本名、格付、所属部屋、出身地、生年月日、採用年月をまとめています。
生年月日と年齢は2026年9月17日時点の情報です。採用年月は協会のプロフィールに記載された年月を使用しています。年齢は同日時点での満年齢です。
| 番号 | 呼出名・読み方 | 格付 | 本名 | 所属部屋 | 出身地 | 生年月日・年齢 | 採用年月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 克之(かつゆき) | 立呼出 | 小山 克之 | 芝田山 | 大阪府大阪市鶴見区 | 昭和39年2月6日(62歳) | 昭和54年8月 |
| 2 | 志朗(しろう) | 副立呼出 | 嶋田 義和 | 大嶽 | 群馬県高崎市 | 昭和37年12月3日(63歳) | 昭和56年4月 |
| 3 | 重夫(しげお) | 三役呼出 | 谷口 卓美 | 九重 | 滋賀県野洲市 | 昭和41年1月25日(60歳) | 昭和56年5月 |
| 4 | 吾郎(ごろう) | 三役呼出 | 赤山 正春 | 大嶽 | 佐賀県鹿島市 | 昭和39年4月26日(62歳) | 昭和57年5月 |
| 5 | 幸吉(こうきち) | 幕内呼出 | 千場 勝志 | 大島 | 宮城県仙台市宮城野区 | 昭和43年6月22日(58歳) | 昭和59年5月 |
| 6 | 旭(あきら) | 幕内呼出 | 市川 俊幸 | 大島 | 神奈川県海老名市 | 昭和44年1月31日(57歳) | 昭和60年4月 |
| 7 | 隆二(りゅうじ) | 幕内呼出 | 高橋 隆二 | 伊勢ヶ濱 | 神奈川県横須賀市 | 昭和45年7月23日(56歳) | 昭和61年3月 |
| 8 | 琴三(ことぞう) | 幕内呼出 | 都間 壮 | 佐渡ヶ嶽 | 島根県雲南市 | 昭和46年2月8日(55歳) | 昭和61年3月 |
| 9 | 琴吉(ことよし) | 幕内呼出 | 高橋 正樹 | 佐渡ヶ嶽 | 茨城県取手市 | 昭和45年9月15日(56歳) | 昭和61年7月 |
| 10 | 大吉(だいきち) | 幕内呼出 | 大庭 雄二 | 八角 | 広島県広島市東区 | 昭和47年3月27日(54歳) | 昭和62年3月 |
| 11 | 照喜(てるき) | 幕内呼出 | 工藤 隆久 | 伊勢ヶ濱 | 青森県南津軽郡田舎館村 | 昭和43年8月10日(58歳) | 昭和62年3月 |
| 12 | 幸司(こうじ) | 幕内呼出 | 波多野 琢磨 | 浅香山 | 愛知県名古屋市西区 | 昭和48年9月12日(53歳) | 平成元年3月 |
| 13 | 利樹之丞(りきのじょう) | 幕内呼出 | 土田 利樹 | 高砂 | 山形県酒田市 | 昭和48年11月2日(52歳) | 平成元年4月 |
| 14 | 光昭(みつあき) | 幕内呼出 | 金井 光昭 | 田子ノ浦 | 埼玉県本庄市 | 昭和50年1月31日(51歳) | 平成2年3月 |
| 15 | 邦夫(くにお) | 十両呼出 | 前川 邦朗 | 高砂 | 埼玉県上尾市 | 昭和48年5月19日(53歳) | 平成4年3月 |
| 16 | 松男(まつお) | 十両呼出 | 美根 禎弘 | 放駒 | 埼玉県さいたま市 | 昭和51年4月3日(50歳) | 平成4年8月 |
| 17 | 弘行(ひろゆき) | 十両呼出 | 今 弘行 | 西岩 | 青森県青森市 | 昭和53年3月14日(48歳) | 平成5年5月 |
| 18 | 禄郎(ろくろう) | 十両呼出 | 荒木 謙三 | 中村 | 京都府京都市上京区 | 昭和49年10月4日(51歳) | 平成5年6月 |
| 19 | 正男(まさお) | 十両呼出 | 大高 紀之 | 西岩 | 神奈川県横浜市金沢区 | 昭和49年12月6日(51歳) | 平成5年6月 |
| 20 | 悟(さとる) | 十両呼出 | 山崎 悟 | 放駒 | 静岡県湖西市 | 昭和52年6月17日(49歳) | 平成6年10月 |
| 21 | 太助(たすけ) | 十両呼出 | 小南 太助 | 山響 | 京都府京都市伏見区 | 昭和54年9月14日(47歳) | 平成7年6月 |
| 22 | 重太郎(しげたろう) | 十両呼出 | 服部 勝則 | 九重 | 鳥取県米子市 | 昭和54年8月22日(47歳) | 平成8年2月 |
| 23 | 富士夫(ふじお) | 十両呼出 | 小野寺 真将 | 伊勢ヶ濱 | 宮城県気仙沼市 | 昭和53年5月16日(48歳) | 平成8年6月 |
| 24 | 啓輔(けいすけ) | 十両呼出 | 中野 大輔 | 芝田山 | 石川県金沢市 | 昭和58年1月24日(43歳) | 平成10年3月 |
| 25 | 陽平(ようへい) | 十両呼出 | 門岡 洋平 | 出羽海 | 熊本県熊本市北区 | 昭和58年2月9日(43歳) | 平成10年5月 |
| 26 | 総一(そういち) | 十両呼出 | 高橋 総一 | 山響 | 福岡県糟屋郡志免町 | 昭和56年1月2日(45歳) | 平成12年1月 |
| 27 | 照矢(てるや) | 幕下呼出 | 近藤 大督 | 伊勢ヶ濱 | 愛知県名古屋市南区 | 昭和57年8月20日(44歳) | 平成13年1月 |
| 28 | 護(まもる) | 幕下呼出 | 長江 護 | 時津風 | 宮城県登米市 | 昭和60年2月5日(41歳) | 平成15年4月 |
| 29 | 駿佑(しゅんすけ) | 幕下呼出 | 渡邉 賢 | 玉ノ井 | 東京都足立区 | 昭和61年10月4日(39歳) | 平成17年2月 |
| 30 | 耕平(こうへい) | 幕下呼出 | 大山 耕平 | 片男波 | 三重県伊勢市 | 平成元年5月28日(37歳) | 平成17年4月 |
| 31 | 悠斗(ゆうと) | 幕下呼出 | 河島 悠斗 | 立浪 | 京都府京都市右京区 | 昭和62年6月1日(39歳) | 平成18年2月 |
| 32 | 節男(せつお) | 幕下呼出 | 熊崎 悟 | 錣山 | 東京都八王子市 | 昭和63年11月25日(37歳) | 平成19年2月 |
| 33 | 直起(なおき) | 幕下呼出 | 北島 直起 | 木瀬 | 熊本県熊本市北区 | 平成3年4月23日(35歳) | 平成20年2月 |
| 34 | 慎(しん) | 幕下呼出 | 山木 慎之介 | 音羽山 | 大阪府枚方市 | 平成6年1月1日(32歳) | 平成21年4月 |
| 35 | 重次郎(しげじろう) | 幕下呼出 | 宮城 圭佑 | 九重 | 沖縄県浦添市 | 平成4年9月26日(33歳) | 平成23年2月 |
| 36 | 鶴太郎(つるたろう) | 三段目呼出 | 本多 新太郎 | 錦戸 | 東京都練馬区 | 平成6年9月12日(32歳) | 平成25年2月 |
| 37 | 大将(ひろまさ) | 三段目呼出 | 中村 大将 | 山響 | 福岡県大牟田市 | 平成9年9月20日(28歳) | 平成25年4月 |
| 38 | 雄志(ゆうじ) | 三段目呼出 | 田畑 雄樹 | 境川 | 栃木県日光市 | 平成9年3月1日(29歳) | 平成27年2月 |
| 39 | 広(ひろし) | 三段目呼出 | 平岡 良健 | 玉ノ井 | 広島県三原市 | 平成8年10月13日(29歳) | 平成27年8月 |
| 40 | 健太(けんた) | 序二段呼出 | 前田 健太 | 鳴戸 | 大阪府堺市北区 | 平成14年9月27日(23歳) | 平成30年6月 |
| 41 | 天琉(たける) | 序二段呼出 | 宮坂 天琉 | 朝日山 | 長野県飯田市 | 平成16年12月3日(21歳) | 令和2年4月 |
| 42 | 仁(じん) | 序ノ口呼出 | 関本 仁 | 阿武松 | 千葉県市原市 | 平成18年8月9日(20歳) | 令和4年4月 |
| 43 | 隈二郎(くまじろう) | 序ノ口呼出 | 松元 羅衣矩 | 武隈 | 鹿児島県奄美市 | 平成16年11月28日(21歳) | 令和5年2月 |
| 44 | 勝希(かつき) | 序ノ口呼出 | 澤田 康希 | 大島 | 福岡県太宰府市 | 平成18年7月10日(20歳) | 令和5年4月 |
| 45 | 寅太郎(こたろう) | 序ノ口呼出 | 林 瑞樹 | 錦戸 | 石川県金沢市 | 平成22年4月30日(16歳) | 令和8年8月 |
一覧から読み取れる特徴は、年齢層と採用時期の幅広さです。最年長は副立呼出の志朗で63歳、最年少は2026年8月採用の寅太郎で16歳。年齢差は47歳に及びます。克之は1979年8月採用で、2026年9月時点で勤続47年に達しています。
所属部屋を見ると、伊勢ヶ濱部屋には隆二、照喜、富士夫、照矢の4人が在籍しています。同じ部屋に複数の呼出が所属する一方、出身地や採用時期はさまざまです。名簿を読む際は、呼出名だけでなく、所属部屋や採用年月を合わせて見ると、それぞれの経歴を把握しやすくなります。
【立呼出・克之の現在】2026年1月の昇進と歴代立呼出・秀男
2026年9月時点で大相撲の呼出の最高位に立つのが、芝田山部屋の克之です。本名は小山克之。1964年2月6日生まれで、大阪府大阪市鶴見区の出身です。1979年8月に採用され、約47年にわたり呼出として勤務してきました。
克之は2024年1月に副立呼出へ昇進し、2026年1月に立呼出となりました。日本相撲協会の公式プロフィールでは、現在の格付は立呼出と記載されています。呼出の序列を確認するときは、以前の肩書や過去の記事ではなく、最新の公式プロフィールを参照することが大切です。
立呼出の大きな役割は、結びの一番の呼び上げです。結びの一番は、その日の取組を締めくくる最後の一番。大相撲の一日を象徴する場面であり、立呼出はその始まりを告げる役目を担います。
歴代の立呼出を語るうえで欠かせない人物が、2014年11月場所を最後に定年退職した秀男です。本名は山木秀人。2008年1月に立呼出へ昇進し、結びの一番を呼び上げる立場として活躍しました。
相撲専門ライターの田口通廣氏による記録では、秀男は約7年弱にわたり立呼出として結びの一番を担当したとされています。2014年11月の退職後、立呼出の地位は一時空席となり、2015年11月に拓郎が昇進して復活しました。
秀男の経歴を知る資料として知られるのが、本人の著書『呼出秀男の相撲ばなし』です。呼出名の「秀男」については、本名の「秀人」が先輩にとって読みにくかったことから呼出名が決まったという逸話も紹介されています。こうした記録は、呼出が単に名前を呼ぶ役ではなく、長年にわたって独自の伝統と職業文化を受け継いできた存在であることを伝えています。
なお、立呼出の人数は2026年9月時点で1人ですが、協会が定員を別途公表しているわけではありません。克之の後任や今後の昇進について、現段階で確定した情報として扱うことはできません。

【呼び上げだけではない】相撲呼出の仕事内容と行司との違い
呼出の仕事は、土俵上で力士の四股名を呼び上げる場面だけでは完結しません。日本相撲協会が紹介する本場所や巡業の流れを見ると、会場の準備から取組中の補助まで、幅広い業務を担っていることが分かります。
相撲専門ライターの田口通廣氏は、呼出の仕事の多さを「相撲界一の何でも屋」と表現しています。観客の目に触れる時間は限られていますが、土俵の進行と会場運営を支える裏方として、その役割は多岐にわたります。
呼出の主な仕事内容
- 呼び上げ:東西の力士の四股名を独特の節回しで呼び、取組の始まりを告げる。
- 太鼓:本場所や巡業で太鼓を打ち、開場を知らせるなど、相撲興行の進行を支える。
- 土俵築:土を固めて土俵を築き、相撲を行うための舞台を整える。
- 土俵の整備:ほうきなどを使って土俵周辺を整え、取組が行われる環境を保つ。
- 取組中の補助:力水や化粧紙、塩、タオルなどの準備を行い、力士や審判の動きを支える。
こうした業務のうち、呼び上げ、太鼓、土俵築は呼出の三大業務として知られています。日本相撲協会の解説によると、かつては各業務を分担していましたが、昭和40年(1965年)1月からは、すべての呼出がこれらの仕事を行う形に変更されました。
巡業では、呼出が会場の外で太鼓を打って開場を知らせます。観客が入場する前から、興行はすでに動き始めています。テレビ中継で呼び上げを目にするだけでは分かりにくいものの、呼出の仕事は取組の前後にも及んでいるのです。
では、呼出と行司はどう違うのでしょうか。両者は同じ土俵の周辺で働いていますが、担当する役割は異なります。
- 呼出:力士の呼び上げ、土俵築、太鼓、土俵周辺の整備などを担当する。
- 行司:取組の進行を主導し、軍配を用いて勝負を裁くほか、土俵入りなどの進行にも携わる。
つまり、呼出は取組が始まることを観客に伝え、土俵や会場を整える役割。行司は取組そのものを進行し、勝負を裁く役割です。呼び上げの声が印象に残っていても、呼出が勝敗を判定するわけではありません。
なお、呼出の呼び上げには、取組の格に応じた決まりもあります。日本相撲協会の解説によると、三役以上の力士が登場する取組では、力士の四股名を2回呼び上げる「二声(ふたごえ)」が用いられます。呼出の声に注目すると、取組の進行に合わせた伝統的な作法も楽しめます。
【給料・定年・採用】相撲呼出の待遇はどこまで公表されている?
呼出の待遇を調べる際、特に関心を集めるのが給料と定年です。45人という限られた人数で興行を支える専門職ですが、一般企業の給与体系と同じように、個人の収入を一覧で確認できるわけではありません。
呼出の給料について、日本相撲協会は具体的な金額を公表していません。協会の公開資料には定款や役員・評議員の報酬等に関する規程がありますが、呼出個人の給与額を確認できる公開資料は見当たりません。そのため、立呼出なら月給がいくら、若手なら年収がいくらといった数字を、確定情報として示すことはできません。
呼出は日本相撲協会に所属する協会員であり、力士の四股名を呼ぶ仕事だけでなく、土俵や会場の運営を支えています。給与を考える場合も、単に呼び上げの回数や階級だけで判断するのではなく、協会員としての職務や制度全体を理解する必要があります。
定年は65歳とされています。相撲史を記録する田口通廣氏の資料によると、65歳定年は昭和34年(1959年)9月に決定され、呼出などへの実施は昭和36年(1961年)1月からでした。それ以前は、生涯にわたり務める仕組みだったと記録されています。
2026年9月時点で62歳の克之は、1964年2月6日生まれです。65歳の誕生日は2029年2月6日に当たります。ただし、定年を迎えた後の個別の処遇や後任の人事は別の問題であり、誕生日だけを根拠に、その後の役職や人事を断定することはできません。
採用については、公式プロフィールから採用年月や生年月日、出身地などを確認できます。2026年8月採用の寅太郎は16歳で、最も新しく名簿に加わった呼出です。一方、採用条件や選考の詳細がすべて公開されているわけではありません。呼出を志す場合は、噂や過去の事例だけで条件を決めつけず、日本相撲協会の公式情報を確認することが重要です。

【相撲呼出の歴史】前行司から現代へ受け継がれる役割と名前
呼出の歴史は、現在の職名が定着する以前にまでさかのぼります。日本相撲協会の解説によると、江戸時代には現在の呼出に相当する役割を「前行司」と呼んでいました。宝暦13年(1763年)刊行の『古今相撲大全』にも、勝負を判定する行司に対し、勝負前の呼び上げやさまざまな仕事を担う役として記述されています。
呼出は、長い歴史のなかで仕事の範囲や制度を変えながら、興行を支えてきました。現在の大相撲では、力士の四股名を呼び上げることが最も知られていますが、太鼓や土俵築なども含めて仕事の全体像を理解すると、その歴史的な役割が見えてきます。
日本相撲協会の解説では、番付表に「呼出し」の文字が初めて掲載されたのは昭和24年(1949年)5月場所とされています。その後、昭和35年(1960年)1月場所から一時的に名前が掲載されなくなり、平成6年(1994年)7月場所から「呼出」の表記で再び登場しました。平成20年(2008年)9月場所からは、番付表で「呼出し」の表記が用いられるようになっています。
こうした表記の変化は、呼出という職業が、相撲の伝統を守りながら制度のなかに位置付けられてきたことを示しています。現在の公式名簿では「呼出」と表記される一方、番付表や会場で配布される取組表では「呼出し」の表記も使われています。
呼出名にも独自の文化があります。現役の呼出は、一般に本名とは異なる呼出名で紹介されます。例えば、立呼出の克之は本名が小山克之、副立呼出の志朗は本名が嶋田義和です。呼出名だけでは本名や経歴が分かりにくいため、公式プロフィールを併せて見ると、人物ごとの歩みを追いやすくなります。
歴代立呼出の秀男も、そうした呼出文化を知るうえで重要な人物です。長年にわたって土俵を支え、2014年11月に定年を迎えた秀男の記録は、呼出という仕事の技術や職業観を知る手掛かりになります。『呼出秀男の相撲ばなし』のような資料を通じて、土俵の表舞台とは異なる相撲の歴史にも触れられます。
【相撲呼び出し一覧】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年9月時点で大相撲の呼出は何人いますか? A1:日本相撲協会公式サイトの一覧を基にすると、2026年9月17日時点で45人です。立呼出から序ノ口呼出まで、9段階の格付があります。
Q2:現在の立呼出は誰ですか? A2:2026年9月時点では、芝田山部屋の克之です。本名は小山克之で、2026年1月に立呼出へ昇進しました。
Q3:相撲呼出の給料はいくらですか? A3:日本相撲協会は呼出の具体的な給与額を公表していません。出所が確認できない月給や年収の数字を、公式情報として扱うことはできません。
まとめ:相撲呼び出し一覧は公式プロフィールと役割を合わせて確認
2026年9月時点の相撲呼出一覧には、立呼出の克之を筆頭に、全45人が掲載されています。階級は9段階で、所属部屋や出身地、採用年月もさまざまです。呼出名だけでなく本名やプロフィールを確認することで、土俵を支える一人ひとりの経歴を知ることができます。
呼出の仕事は、力士の四股名を呼び上げるだけではありません。太鼓、土俵築、土俵周辺の整備、取組中の補助など、興行を成り立たせるための幅広い業務を担っています。行司が勝負を裁く役割であるのに対し、呼出は取組の始まりを告げ、土俵と会場を整える専門職です。
給料の具体的な金額は公表されておらず、定年は65歳とされています。立呼出・克之の昇進や、歴代立呼出・秀男の歩みを知ると、呼出という職業が長い歴史と技術に支えられていることも見えてきます。
呼出をもっと深く知りたい人は、日本相撲協会の公式一覧と各プロフィールを起点に、呼出名、階級、所属部屋、採用年月を照らし合わせてみてください。土俵上の一声だけでなく、その声を支える仕事と歴史にも目を向けることで、大相撲観戦の楽しみはさらに広がります。 (出典: 相撲 呼び出し 一覧(Yahoo!ニュース))