自民党総裁選決選投票の真相とは?2026年最新情報と経緯を徹底解説
【決選投票の仕組み】過半数に届かなければ上位2人で争う
自民党総裁選のルールは、党則や総裁公選規程に基づいて定められています。2025年の総裁選では、石破茂氏の退陣表明を受けて、9月22日告示、10月4日投開票の日程で実施されました。
投票の流れを理解するうえで重要なのは、1回目と決選投票では、票の集計方法が違うという点です。
1回目の投票は「議員票」と「党員算定票」
1回目の投票では、自民党所属の国会議員による議員投票と、党員・党友の投票結果を反映する党員算定票を合計します。2025年の制度では、議員票295票と党員算定票295票を合わせ、最大590票を争う方式でした。
党員の投票は、全国の得票を単純にそのまま加算するのではありません。都道府県ごとの投票結果を集計し、ドント方式で候補者ごとの党員算定票を配分します。ドント方式とは、各候補者の得票を1、2、3……と順番に割り、商の大きい順に議席や票を割り当てる方法です。
1回目で過半数を獲得した候補者がいれば、その候補者が新総裁に決まります。誰も過半数に届かなければ、得票上位2人による決選投票へ進みます。
決選投票では都道府県票の比重が変わる
決選投票では、党所属の国会議員による投票に加え、47都道府県連に各1票が割り当てられます。2025年の制度上の内訳は、議員票295票と都道府県票47票の計342票です。
都道府県票は、各都道府県における1回目の党員投票で、決選投票に進んだ候補者のうち、より多くの票を得た候補者に割り当てられます。国会議員票も含め、最終的に多くの票を獲得した候補者が当選します。
つまり、1回目に党員から多くの支持を得ていても、決選投票で同じ比率の党員票が再配分されるわけではありません。議員票の動向と、各都道府県でどちらが優勢だったかが勝敗を左右します。

【2025年の票数比較】高市氏183票・小泉氏164票から何が変わった?
自民党の公式発表によると、2025年の1回目の投票では高市早苗氏が183票で首位、小泉進次郎氏が164票で2位でした。しかし、両氏とも過半数に届かなかったため、決選投票が実施されました。
候補者ごとの得票と、決選投票での結果を整理すると、次のようになります。
| 候補者 | 1回目の議員票 | 1回目の党員算定票 | 1回目の合計 | 決選投票の議員票 | 都道府県票 | 決選投票の合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高市早苗氏 | 64票 | 119票 | 183票 | 149票 | 36票 | 185票 |
| 小泉進次郎氏 | 80票 | 84票 | 164票 | 145票 | 11票 | 156票 |
| 林芳正氏 | 72票 | 62票 | 134票 | ― | ― | ― |
| 小林鷹之氏 | 44票 | 15票 | 59票 | ― | ― | ― |
| 茂木敏充氏 | 34票 | 15票 | 49票 | ― | ― | ― |
出典:自由民主党の2025年総裁選挙公式結果。決選投票の候補者別内訳は、議員票と都道府県票の合計。
数字が示す3つのポイント
第一に、1回目の議員票では小泉氏が80票を獲得し、高市氏の64票を16票上回っていました。一方、党員算定票では高市氏が119票、小泉氏が84票と、35票の差をつけています。党員の支持が高市氏の首位を支えた構図です。
第二に、決選投票では高市氏が議員票149票、小泉氏が145票となり、高市氏が4票上回りました。1回目で議員票の首位だった小泉氏が、最終選考では議員票でも高市氏を下回った点が大きな変化です。
第三に、都道府県票では高市氏が36票、小泉氏が11票を獲得しました。差は25票です。決選投票の合計は高市氏185票、小泉氏156票で、最終的な差は29票となりました。
なお、1回目の183票と決選投票の185票は、同じ投票方式で集計した数字ではありません。183票は議員票と党員算定票の合計、185票は議員票と都道府県票の合計です。数字だけを並べて「2票増えた」と見るよりも、票の内訳がどう変わったかに注目する必要があります。
【高市氏の勝因】党員票の優位と決選投票での議員票の動き
高市氏の勝利を理解するには、1回目の党員支持と、決選投票での議員票の変化を分けて考える必要があります。
党員の支持が1回目の首位を生んだ
1回目の党員算定票で高市氏が獲得した119票は、小泉氏の84票を大きく上回りました。テレビ朝日の選挙報道でも、全国の党員・党友による投票が高市氏の勝利を支えた要因として取り上げられています。
党員票は、候補者の政策や政治姿勢を評価する党員の意思が、総裁選の結果に反映される仕組みです。高市氏は党員算定票で優位に立ったことで、議員票では小泉氏に及ばなかったものの、総合得票で首位を確保しました。
ただし、党員票で首位になれば、そのまま総裁に選ばれるとは限りません。1回目で過半数を得られなければ、決選投票では票の構成が変わるためです。
決選投票では3位以下の候補者を支持した議員の動きが焦点に
1回目で敗退した林氏、小林氏、茂木氏の支持層が、決選投票でどちらの候補者に投票するかは、勝敗を左右する大きな要素でした。
テレビ朝日の報道では、政治ジャーナリストの田﨑史郎氏が、党員票の支持が議員票の動きにも影響したとの見方を示しています。また、同局の政治部長は、高市氏の議員票が1回目の64票から決選投票で149票へ増えたことに注目し、敗退候補の陣営から票が移った可能性を指摘しました。
もっとも、決選投票は無記名投票であり、個々の議員の投票先がすべて公表されるわけではありません。陣営単位の支持動向や関係者の説明は分析材料になりますが、票の移動をすべて確定的に説明できるものではありません。
小泉氏は議員票での優位を維持できなかった
小泉氏は1回目に議員票80票を得て、5候補の中で最多でした。しかし、決選投票では145票にとどまり、高市氏の149票を下回りました。
決選投票では、1回目に他の候補者へ投票した議員も、最終的には高市氏か小泉氏のどちらかを選ぶことになります。初回の議員票で優位に立つことと、決選投票で多数派を形成することは別の課題です。
高市氏は党員票の強さを背景にしながら、最終選考では議員票でも小泉氏を上回りました。党員の支持が広がりを持ち、決選投票での議員の判断にも影響した可能性が、2025年の結果を読み解くうえで重要です。

【歴代の決選投票】2021年・2012年との違いを比較
自民党総裁選で決選投票が行われるのは、2025年だけではありません。過去の結果を比べると、1回目の得票順位と最終結果が異なるケースが繰り返されてきました。
2021年は岸田氏、2012年は安倍氏が決選投票で勝利
2021年の総裁選では、1回目の投票で岸田文雄氏が256票、河野太郎氏が255票を獲得しました。両者の差はわずか1票でしたが、決選投票では岸田氏257票、河野氏170票となり、岸田氏が新総裁に選ばれました。
2012年には、1回目で石破茂氏が199票を獲得して首位に立ちましたが、過半数には届きませんでした。2位の安倍晋三氏と決選投票に進み、国会議員による投票で安倍氏が108票、石破氏が89票を獲得。安倍氏が逆転して総裁に選出されました。
2012年の決選投票は国会議員による投票のみで争われました。一方、2021年や2025年は、国会議員票に加えて都道府県票が設けられています。決選投票という名称が同じでも、実施時期によってルールが異なる点には注意が必要です。
歴代の結果が示すのは、1回目の首位が必ずしも最終的な勝者になるわけではないということです。決選投票では、敗退候補の支持者がどちらに流れるか、国会議員と地方組織の支持がどう分かれるかが結果を左右します。
【2026年の現在の動向】高市政権と小泉氏に注目が集まる理由
2026年10月時点では、高市氏が自民党総裁を務め、首相として政権運営に当たっています。自民党の公式な歴代総裁記録でも、高市氏は2025年10月4日に選出された第29代総裁として掲載されています。
一方、小泉氏は2026年10月19日の参議院予算委員会で、防衛大臣として答弁しています。同日のテレビ朝日報道によると、高市首相が小泉氏を誤って「小泉総理」と呼び、「総理はまだ早いですね」と言い直す一幕がありました。
この出来事は、両氏の政治的な立場や今後の人事をめぐる関心を集める材料にはなります。ただし、発言そのものが新たな総裁選の実施や、次期総裁の決定を意味するわけではありません。
2025年の決選投票を振り返る際には、当時の選挙結果と、2026年現在の政権運営を区別して考えることが大切です。総裁選の結果は党内の選択を示すものですが、その後の政権評価は政策の実行状況や国会運営など、別の観点から判断する必要があります。

【自民党総裁選決選投票】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:自民党総裁選の決選投票は、どのような場合に行われますか?
A1:1回目の投票で、いずれの候補者も規程に基づく過半数を獲得できなかった場合に行われます。1回目の得票上位2人が進み、決選投票でより多くの票を得た候補者が新総裁に選ばれます。
Q2:2025年の決選投票の結果は何票でしたか?
A2:高市早苗氏が185票、小泉進次郎氏が156票でした。高市氏は国会議員票149票と都道府県票36票、小泉氏は国会議員票145票と都道府県票11票を獲得しました。
Q3:高市氏183票、小泉氏164票という数字は決選投票の結果ですか?
A3:いいえ。これは2025年10月4日の1回目の投票結果です。決選投票では高市氏185票、小泉氏156票となり、高市氏が新総裁に選出されました。
Q4:決選投票では党員票はどう扱われますか?
A4:1回目のように党員算定票295票を配分する方式ではありません。決選投票では国会議員票に加え、47都道府県連に各1票が割り当てられます。各都道府県の票は、1回目の党員投票で決選投票に残った2候補のうち、得票数が多かった候補に配分されます。
Q5:1回目で首位になった候補者が、必ず総裁になれるわけではないのですか?
A5:その通りです。1回目で過半数を得られなければ決選投票に進みます。2025年は高市氏が1回目から首位でしたが、最終的には議員票と都道府県票を合わせた決選投票で勝利を確定させました。過去にも、2012年の安倍氏や2021年の岸田氏のように、決選投票で総裁に選出された例があります。
まとめ:【プロの結論】決選投票は票数の内訳で読み解く
自民党総裁選の決選投票を理解するうえで、最も重要なのは、1回目の総得票数だけで勝敗を予測しないことです。1回目は国会議員票と党員算定票を同数規模で合算しますが、決選投票では国会議員票と都道府県票で最終判断が下されます。
2025年10月4日の総裁選では、高市早苗氏が1回目に183票、小泉進次郎氏が164票を獲得しました。決選投票では高市氏185票、小泉氏156票となり、高市氏が29票差で勝利しました。党員算定票での優位に加え、決選投票で議員票と都道府県票の両方を上回ったことが、結果を決定づけました。
今後の総裁選を読み解く際は、次の3点を確認すると、報道や速報の数字をより正確に理解できます。
- 1回目の得票数だけでなく、議員票と党員算定票の内訳を確認する。
- 決選投票では、議員票と都道府県票の配分を分けて比較する。
- 過去の総裁選と比較する場合は、当時適用された投票ルールの違いを踏まえる。
総裁選の決選投票は、単なる最終投票ではありません。党員の意思、国会議員の判断、地方組織の支持が交差し、自民党の次のリーダーを決める局面です。2025年の高市氏と小泉氏の争いは、その仕組みと票の動きが勝敗に直結した事例として、今後の総裁選を考えるうえでも重要な記録となっています。 (出典: 自民党 総裁 選 決 選 投票(Yahoo!ニュース))