流行語大賞はおかしい?2026年最新情報と選考基準・野球偏重疑惑の真相を徹底解説
「流行語大賞はおかしい」「聞いたことがない言葉が年間大賞になっている」「自分の周りでは誰も使っていない」――。毎年、年末に発表される新語・流行語大賞には、称賛と同時に、こうした疑問や批判が寄せられます。
2026年10月22日現在、2026年分の公式ノミネート語や年間大賞はまだ発表されていません。2025年には、長年親しまれてきた「ユーキャン新語・流行語大賞」から協賛社が交代し、賞の名称も変更されました。制度が続く一方で、選考基準と世間の感覚とのズレをめぐる議論は、依然としてこの賞を考えるうえで重要なテーマです。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:流行語大賞は単純な人気投票ではなく、『現代用語の基礎知識』に収録された用語をベースに選考委員会が候補や受賞語を決める仕組み。
- 要点2:2025年の調査では、ノミネート30語のうち半数以上の人が「流行った」と感じた言葉は9語にとどまり、認知度と流行実感のズレが数字にも表れた。
- 要点3:野球関連語が連続して年間大賞に選ばれた時期はあるものの、2025年は野球関連語がノミネートされていない。意図的な偏向と断定するのは早計。
【2026年最新】流行語大賞は今どうなっている?ユーキャンから名称変更も
まず押さえておきたいのは、2026年の最新状況と、この賞を誰が運営しているのかという点です。
新語・流行語大賞は、時事用語事典『現代用語の基礎知識』を発行する自由国民社が1984年に始めた賞です。2004年から2024年まではユーキャンが特別協賛していたため、「ユーキャン新語・流行語大賞」という名称が広く知られるようになりました。
ところが、2025年の第42回から特別協賛社がT&D保険グループに交代。正式名称も「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に変更されました。主催者である自由国民社が交代したわけではありません。
この変更は、賞そのものの廃止や選考方式の全面刷新を意味するものではありません。2025年のノミネート30語と年間大賞は、新しい名称のもとで従来の選考の仕組みに沿って発表されています。
2026年10月22日時点では、2026年分の公式ノミネート語、トップテン、年間大賞は未発表です。例年は11月上旬に候補30語、12月初旬にトップテンと年間大賞が公表されてきました。ただし、2026年の具体的な発表日については、公式発表を確認する必要があります。
なお、「流行語大賞」という名称を使う別の企画も存在します。若者向けの流行語ランキングや、ネット流行語のランキングなどとは主催者も選考方法も異なります。比較するときは、どの賞についての話なのかを区別することが大切です。

【おかしいと言われる理由】選考基準と仕組みにある「人気投票ではない」という盲点
流行語大賞に対する不満の根本には、「流行した言葉なら、誰もが知っていて、日常会話でも使われているはずだ」という期待があります。しかし、主催者が掲げる選考基準は、単純な使用頻度ランキングとは異なります。
自由国民社の公式説明では、1年間に登場した言葉のなかから、世相を軽妙に捉えた表現やニュアンスを持ち、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとされています。つまり、日常会話での使用頻度だけでなく、その年の社会を象徴する意味や話題性も選考の対象です。
この違いが、受賞結果への納得感を左右します。社会的に大きなニュースになった言葉は、誰もが日常的に使っていなくても候補になり得ます。一方、特定のSNSや若者の間で爆発的に広まった言葉が、社会全体を代表する表現として選ばれるとは限りません。
選考の仕組みは、おおむね次のように整理できます。
- 『現代用語の基礎知識』に収録された用語をベースに、候補となる言葉を集める。
- 編集部と選考委員会が候補を絞り込み、ノミネート語を決める。
- 選考委員会がトップテンと年間大賞を選定する。
- 受賞語と、その言葉に深く関わった人物・団体を公表する。
文春オンラインが2025年に報じた選考の舞台裏によると、編集部が『現代用語の基礎知識』に掲載された用語から約100語をピックアップし、選考委員会でノミネート30語に絞り込む流れが説明されています。委員は最終的な受賞語だけでなく、ノミネート語を選ぶ段階から議論に参加しています。
2025年の選考委員は、『現代用語の基礎知識』編集長の大塚陽子氏のほか、講談師の神田伯山氏、漫画家・コラムニストの辛酸なめ子氏、お笑い芸人のパトリック・ハーラン氏、俳優・エッセイストの室井滋氏、漫画家のやくみつる氏でした。
ただし、一般の人が投票した最多得票の言葉が、そのまま年間大賞になる制度ではありません。過去には読者アンケートなどが候補選びに使われた時期もありましたが、現在は書籍に収録された用語をベースに選考委員会が選定する仕組みです。
ここに批判のポイントがあります。主催者が示す選考基準には、社会的な象徴性という幅のある概念が含まれていますが、認知率や使用率を何%ずつ評価するのかといった定量的な配点は公表されていません。どの言葉がどれだけ使われたかを重視する読者から見ると、判断の根拠が分かりにくく感じられるのです。
したがって、「選考がおかしい」という批判は、単に受賞語が気に入らないという話だけではありません。一般投票で決める人気ランキングだと思っていた人と、社会を象徴する言葉を選ぶ賞として運営する主催者との間に、評価基準の認識の違いがあるのです。
【世間の認知度とズレ】「知らない」は気のせいではない?調査で見る実態
「流行語大賞の言葉を知らないのは、自分が世間の流行から遅れているからなのか」。この疑問を考えるうえで参考になるのが、2025年に実施された新語・流行語に関する調査です。
応用社会心理学研究所は2025年11月、ノミネート30語について日本在住の日本語話者を対象にインターネット調査を行いました。有効回答は987人。結果は、流行語大賞と世間の認知度を考えるうえで興味深いものでした。
- 30語のうち、半数以上の回答者が「流行った」と感じた言葉は9語。
- 「物価高」は90.0%、「緊急銃猟/クマ被害」は85.8%の回答者が流行したと感じていた。
- 約35%の回答者は、ノミネート30語の半数以上を知らないと回答。
- 30語中8語で、知名度と流行実感の間に20ポイント以上の差があった。
- 30語中13語で、使用度と流行実感の間に20ポイント以上の差があった。
この調査で見えてくるのは、「言葉を知っていること」「流行していると感じること」「自分自身が使うこと」は、同じではないという事実です。
例えば「薬膳」は、知名度と流行実感の差が52ポイントに達しました。一方、「エッホエッホ」は流行実感と実際の使用度の差が40ポイントありました。SNSで何度も目にした言葉でも、自分が会話で使うとは限りません。
また、流行実感には、性別、世代、接触するメディアなどによる違いがありました。調査では「ラブブ」や「チョコミントよりもあ・な・た」などを例に、特定の属性やコミュニティーの中で広く知られる「界隈的流行語」が存在することも指摘されています。
この結果は、流行語大賞に対する違和感を考えるうえで重要です。自分の周囲で流行していないからといって、全国的に話題になっていないとは限りません。しかし、候補に選ばれたという事実だけで、全国民が知っているとも言えません。
2024年の年間大賞「ふてほど」をめぐる反応も、このズレを象徴しています。TBSドラマ『不適切にもほどがある!』の略称として選ばれましたが、ドラマ自体を知っている人と、略称の「ふてほど」を日常的に使っていた人との間には隔たりがありました。
スポニチなどの報道では、主演の阿部サダヲ氏が、出演者自身も「ふてほど」という略称を使ったことがなく、周囲から聞いたこともなかったと話したことが紹介されています。作品が話題になったことと、その略称が広く使われたことは、分けて考える必要があります。
さらに、2024年11月28日に大学生400人を対象として実施された調査では、「ふてほど」に納得できると答えた割合は14%でした。これは特定のサービスに登録する大学生を対象にした調査であり、若者全体の意見をそのまま表す数字ではありません。それでも、選考結果への納得感が世代や調査対象によって変わり得ることを示しています。

【野球偏重・選考委員の偏向疑惑】歴代受賞語から検証する
流行語大賞への批判で繰り返し取り上げられるのが、野球関連語への偏りです。この疑問には、実際の歴代受賞語を確認しておく必要があります。
2015年には「トリプルスリー」、2016年には「神ってる」が年間大賞に選ばれました。その後も2021年の「リアル二刀流/ショータイム」、2022年の「村神様」、2023年の「アレ(A.R.E.)」と、野球に関する言葉が年間大賞に続けて選ばれています。
まいどなニュースは2023年の「アレ(A.R.E.)」受賞時、2021年から3年連続で野球関連語が年間大賞になったことや、2015年以降の選出傾向をめぐってSNS上で疑問の声が出たことを報じています。
野球関連語が続けば、野球に関心の薄い人が「自分の実感と違う」と感じるのは自然です。特に、競技のルールや特定のチームの事情を知らなければ意味が伝わりにくい言葉は、全国的な流行語としての納得感を得にくい面があります。
ただし、野球関連語が多く選ばれたことと、選考委員が意図的に野球を優遇したことは別の問題です。委員の趣味や専門分野が選考に影響したのではないかという疑念はありますが、受賞語の傾向だけで意図的な偏向があったと証明することはできません。
また、2025年のノミネート30語には、野球関連語が一つも入りませんでした。文春オンラインの取材では、選考側の体制や基準を変えたわけではないという説明も紹介されています。少なくとも、毎年必ず野球関連語が選ばれるという状況ではありません。
以下は、制度の変遷と、批判が生まれた背景を理解するための歴代受賞語の一覧です。
| 年 | 年間大賞・代表的な受賞語 | 背景・確認ポイント |
|---|---|---|
| 1984年 | オシンドローム/まるきん・まるび | 第1回。新語部門と流行語部門などに分かれた制度で、現在の年間大賞方式ではない。 |
| 1985年 | 分衆/イッキ!イッキ! | 新語部門・流行語部門の金賞。 |
| 1986年 | 究極/新人類 | 新語部門・流行語部門の金賞。 |
| 1987年 | マルサ/懲りない○○ | 映画や社会風俗を反映した言葉が選ばれた。 |
| 1988年 | ペレストロイカ/今宵はここまでに | 国内の文化と国際情勢の双方が反映された。 |
| 1989年 | セクシャル・ハラスメント/オバタリアン | 社会問題と世相を表す表現が並んだ。 |
| 1990年 | ファジィ/ちびまる子ちゃん(現象) | 新語部門・流行語部門の金賞。 |
| 1991年 | …じゃあ~りませんか | 年間大賞が設けられた時期の受賞語。 |
| 1992年 | きんさん・ぎんさん | 人物や社会的な話題が受賞語になった。 |
| 1993年 | Jリーグ | スポーツ関連の言葉も年間大賞に選ばれている。 |
| 1994年 | すったもんだがありました/イチロー(効果)/同情するならカネをくれ | トップテン方式へ移行した年。 |
| 1995年 | 無党派/NOMO/がんばろうKOBE | 政治、スポーツ、震災復興に関する言葉が並んだ。 |
| 1996年 | 自分で自分をほめたい/友愛・排除の論理/メークドラマ | 政治やスポーツの話題が反映された。 |
| 1997年 | 失楽園(する) | 文学作品に由来する言葉が年間大賞になった。 |
| 1998年 | ハマの大魔神/凡人・軍人・変人/だっちゅーの | スポーツ、政治、芸能の言葉が並んだ。 |
| 1999年 | 雑草魂/ブッチホン/リベンジ | スポーツと政治など複数分野の言葉が選ばれた。 |
| 2000年 | おっはー/IT革命 | テレビ文化と情報技術の変化が反映された。 |
| 2001年 | 米百俵/聖域なき改革/骨太の方針など | 政治改革をめぐる言葉が中心となった。 |
| 2002年 | タマちゃん/W杯(中津江村) | 社会ニュースとサッカーの話題が反映された。 |
| 2003年 | 毒まんじゅう/なんでだろう~/マニフェスト | 政治、芸能、選挙に関する言葉が並んだ。 |
| 2004年 | チョー気持ちいい | オリンピックでの活躍に由来する言葉。 |
| 2005年 | 小泉劇場/想定内(外) | 政治と経済をめぐる言葉が選ばれた。 |
| 2006年 | イナバウアー/品格 | スポーツと社会的価値観を表す言葉。 |
| 2007年 | (宮崎を)どげんかせんといかん/ハニカミ王子 | 地方政治とスポーツの話題が反映された。 |
| 2008年 | グ~!/アラフォー | 芸能とライフスタイルの言葉が並んだ。 |
| 2009年 | 政権交代 | 政治の大きな変化を象徴した。 |
| 2010年 | ゲゲゲの~ | テレビドラマを通じて広まった言葉。 |
| 2011年 | なでしこジャパン | 女子サッカー日本代表の活躍を反映した。 |
| 2012年 | ワイルドだろぉ | お笑い芸人の決めぜりふが選ばれた。 |
| 2013年 | 今でしょ!/お・も・て・な・し/じぇじぇじぇ/倍返し | 4語が年間大賞に選ばれた。 |
| 2014年 | ダメよ~ダメダメ/集団的自衛権 | 芸能と政治という異なる分野の言葉が並んだ。 |
| 2015年 | 爆買い/トリプルスリー | 野球関連語が年間大賞の一つとなった。 |
| 2016年 | 神ってる | 2年連続で野球関連語が年間大賞に選ばれた。 |
| 2017年 | インスタ映え/忖度 | SNS文化と政治・社会の言葉が並んだ。 |
| 2018年 | そだねー | カーリング日本代表の話題から広まった。 |
| 2019年 | ONE TEAM | ラグビー日本代表の活躍を象徴した。 |
| 2020年 | 3密 | 新型コロナウイルス感染症対策を象徴した。 |
| 2021年 | リアル二刀流/ショータイム | 大谷翔平選手の活躍に由来する野球関連語。 |
| 2022年 | 村神様 | 村上宗隆選手の活躍に由来する野球関連語。 |
| 2023年 | アレ(A.R.E.) | 阪神タイガースの優勝をめぐる野球関連語。 |
| 2024年 | ふてほど | ドラマの略称が年間大賞になり、認知度をめぐる議論が起きた。 |
| 2025年 | 働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相 | 高市早苗首相の発言に由来。選考委員特別賞は「ミスタープロ野球」。 |
この一覧から分かるのは、流行語大賞が一貫して特定のジャンルだけを扱ってきたわけではないことです。政治、芸能、スポーツ、社会問題、テレビ番組など、年ごとに話題の中心は変化しています。
一方で、野球関連語が複数年にわたって選ばれた時期があったことも事実です。選考委員の専門性や関心が結果に影響していないかを検証するなら、印象だけでなく、候補語の分野別構成や選考理由、一般層の認知度を比較する必要があります。
選考委員の顔ぶれが公表されていることは、透明性を考えるうえで一つの材料です。しかし、個々の委員の専門性があることと、特定のジャンルを意図的に優遇していることは同義ではありません。投票結果や配点の詳細が示されていないことは批判の余地ですが、それだけで不正や偏向が証明されたわけではないのです。
【SNSで炎上する理由】批判と真相を分けて考える
流行語大賞が発表されると、SNSでは「聞いたことがない」「誰が使っているのか」「世間の感覚と違う」といった批判が話題になります。こうした反応が繰り返される背景には、SNSそのものの特性もあります。
第一に、SNSでは自分の関心に近い投稿が目に入りやすく、特定の界隈での流行を社会全体の流行と感じやすいことです。若者向けの動画サービスで爆発的に広まった言葉でも、テレビを中心に情報を得る人には届かない場合があります。反対に、テレビで繰り返し紹介された言葉を、SNSを中心に生活する人が知らないこともあります。
第二に、流行語大賞には「今年の日本を代表する言葉を決める」という大きな期待が寄せられています。そのため、受賞語が自分の実感と違うと、単なる好みの違いではなく、選考そのものの問題として受け止められやすくなります。
第三に、年間大賞という名称がランキングの1位を連想させる点も見逃せません。実際には、トップテンは順位を示すものではありません。年間大賞はトップテンの中から選ばれる代表的な受賞語であり、国民投票の得票数で決まる1位とは異なります。この違いを知らないと、人気ランキングとして結果を評価してしまい、違和感がさらに強まります。
また、2024年の「ふてほど」のように、作品そのものが話題になったことと、その略称が日常会話で広く使われたことが混同されるケースもあります。ドラマが評価されていたとしても、略称が全国的に流行していたかどうかは別の問いです。
では、SNS上の批判はすべて正しいのでしょうか。そうとも限りません。個人のタイムラインで見かけなかったという事実だけでは、全国的な認知度を判断できません。反対に、ニュースで頻繁に取り上げられたという理由だけで、日常的に使われる流行語だったと判断することもできません。
批判を検証するときは、次の3点を分けて考える必要があります。
- 認知度:どれだけ多くの人がその言葉を知っているか。
- 使用度:実際の会話や投稿で、どれだけ使われているか。
- 世相の象徴性:その言葉が、その年の社会や出来事をどれだけ表しているか。
この3つが一致しないこと自体は、必ずしも選考の失敗を意味しません。ただし、流行語大賞が「広く使われた言葉」を選ぶ賞として受け止められている以上、受賞理由を説明し、認知度や使用実態との関係を示すことは、賞への信頼を保つうえで重要です。

【プロの結論】流行語大賞の実態をどう評価すべきか
「流行語大賞はおかしいのか」という問いに対する答えは、賞に何を期待するかによって変わります。
もし「日本全国で最も多く使われた言葉を、客観的な数字で順位付けするランキング」を期待するなら、現在の選考方式とは目的が違います。一般投票の得票数やSNS投稿数だけで決める仕組みではないため、使用頻度を基準にした順位表として見ると、納得できない結果が出る可能性があります。
一方、1年間の社会を振り返り、政治や経済、スポーツ、文化、エンターテインメントなどの出来事を言葉で記録する企画として見るなら、日常会話での使用頻度だけでは評価できない価値があります。2020年の「3密」のように、社会全体の状況を短い言葉で象徴した受賞語もあります。
1984年の創設時に掲げられた考え方も、流行語を年に一度記録し、後世に伝えることでした。『現代用語の基礎知識』のプロモーション事業として始まった背景はありますが、長期間にわたって同じ賞が続いてきたことで、過去の社会を振り返る資料としての側面も持っています。
ただし、歴史があることだけで、現在の選考が妥当だと保証されるわけではありません。2025年の調査で明らかになったように、知名度、流行実感、実際の使用度は異なります。選考側が「社会を象徴する言葉」を選ぶなら、なぜその言葉が象徴的なのかを説明する必要があります。
今後、流行語大賞への信頼を高めるために考えられる改善点は、主に3つあります。
- 選考理由の具体化:社会的な影響、使用実態、話題性など、受賞語を選んだ理由をより明確に示す。
- 多様な情報源の反映:テレビ、新聞、動画サービス、SNS、地域コミュニティーなど、異なる場所で生まれた言葉を幅広く検討する。
- 認知度との違いを説明:広く使われた言葉と、社会を象徴する言葉を区別し、選考の意図を読者に伝える。
流行語大賞を楽しむなら、受賞語をそのまま「国民全員が知っている言葉」と考える必要はありません。むしろ、なぜその言葉が選ばれたのか、自分の周囲ではどのような言葉が流行していたのかを比べることで、世代や関心の違い、メディア環境の変化を考えるきっかけになります。
逆に、全国的な人気や日常会話での使用頻度を知りたい場合は、認知度調査や使用実態の調査、複数の世代を対象にしたアンケートなども併せて見るのが適切です。単一の賞だけで、その年の流行をすべて把握することはできません。
【流行語大賞おかしい】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の流行語大賞はいつ発表される? A1:2026年10月22日時点では、2026年分の公式ノミネート語と年間大賞は未発表です。例年は11月上旬にノミネート30語、12月初旬にトップテンと年間大賞が発表されます。2026年の具体的な日程は公式発表で確認してください。
Q2:流行語大賞は一般投票で決まる? A2:現在は一般投票の得票数だけで決まる仕組みではありません。『現代用語の基礎知識』に収録された用語をベースに候補を選び、選考委員会がノミネート語、トップテン、年間大賞を決定します。
Q3:流行語大賞は本当に野球関連語に偏っている? A3:2015年の「トリプルスリー」、2016年の「神ってる」、2021年の「リアル二刀流/ショータイム」、2022年の「村神様」、2023年の「アレ(A.R.E.)」など、野球関連語が複数年にわたって年間大賞に選ばれた事実はあります。ただし、2025年のノミネート30語には野球関連語がなく、意図的な優遇があったと断定できる根拠はありません。
まとめ:2026年の発表を前に、失敗しないための判断基準
流行語大賞がおかしいと言われる主な理由は、選考基準が単純な人気投票ではないこと、選考委員会の判断に定量的な配点が示されていないこと、そして世代やメディア環境によって流行の実感が異なることにあります。
野球関連語への偏りをめぐる批判には、歴代受賞語から確認できる背景があります。一方、選考委員が意図的に特定のジャンルを優遇していると断定するには、受賞語の傾向だけでは不十分です。2025年には野球関連語が候補に入らず、時代や選考結果によって傾向が変わることも確認できます。
1984年に始まった新語・流行語大賞は、単なる使用頻度ランキングではなく、言葉を通して1年間の社会を記録する企画です。その目的を踏まえれば、受賞語を知らなかったからといって、自分の感覚が間違っているわけではありません。
2026年の発表を迎える際は、受賞語を無条件に「今年最も流行した言葉」と受け止めるのではなく、選考理由、実際の使用状況、世代別の認知度を照らし合わせて評価することが大切です。流行語大賞の結果と、自分たちの周囲で生まれた言葉の両方を見比べることが、時代の変化をより正確に理解する手がかりになります。
(出典: 流行 語 大賞 おかしい(Yahoo!ニュース))